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2017年7月20日 1学期 終業式

~2年生の総合「平和」のこと~  2017年7月20日 1学期終業式
大東学園の総合科目、1年生は「性と生」と「未来を拓く」、2年生は「平和」、3年生は「人権」を学んでいます。それぞれに高校生のみなさんが「今」考えるべき大切なことで、実はつながっていて、大東学園の学びを貫いているものです。

今日は2年生の総合「平和」の話をします。
「なんで「平和」って科目なのに戦争のことばっかり勉強するの?」ってよく聞かれます。なぜでしょう?昨年度学んだ3年生はわかりますか?
それでは「平和」って何だろう?…って考えるとき「平和」っていうのは形のないもので、「これです」って示すこともできなくて…形もなくて目にも見えない「平和」…どう考えればいいだろう…ってなります。

では「平和」の反対は何だろう?「平和」じゃないことって何だろう?「平和」の対極は?ってなればすぐに出てくるのが「戦争」ということですね。
単純に「平和」の反対は「戦争」とか、「戦争」でなければ「平和」なのかということはもう少し深く考える必要がありますが「人権」という視点を持つと反対のものとして対置させることもできそうです。これは3年生の総合「人権」のテーマですね。大東学園の各学年の「総合」はつながっているのです。
「戦争」には「記録」もあるし「結果」もあります。体験を証言できる「証人」もいます。学び、考える材料が沢山あります。日本だけでも明治維新以降の約150年間で大きな戦争を4回も経験しています。もっと世界に目を向ければ無数に学び、考える材料があるでしょう。つまり「戦争」を学び考えることは違う角度から「平和」を考えることなのです。

明日から夏休みです。今年も8月15日の「終戦記念日」が訪れます。毎年多くのテレビ番組や新聞記事、インターネット上で、たくさんの戦争の「記録」「結果」「証言」などが紹介され報道されます。日本が関係した「戦争」から「平和」を考える大切な機会です。皆さんもぜひこの機会を大切にして「平和」について考えてみてください。
~「平和の礎(いしじ)」と大田昌秀さん~
関連してもう一つの話をします。
3年生は先日の朝会で昨年の沖縄修学旅行で訪れた「平和の礎(いしじ)」を覚えていますか?という話をしました。2年生は今年の11月、1年生は来年の修学旅行で訪れる場所です。
沖縄本島のほぼ最南端、糸満市の平和祈念公園にあります。屏風のように連なった、沖縄戦の犠牲者約24万人の名前の刻まれたモニュメントです。敵・味方、軍・民、国籍関係なく名前が刻まれたこのような戦争のモニュメントは世界にも類例を見ないものです。二度と「戦争」を起こさせないという決意のモニュメントです。このモニュメント「平和の礎」自体、それだけで戦争の「結果」であり「記録」であるわけです。だから「平和の礎」は「平和」を考えるための大切な場所なのです。

この「平和の礎」を構想し建設したのは1990~1998年の沖縄県知事・大田昌秀さんです。沖縄戦当時、沖縄師範学校の学生の学徒隊「鉄血(てっけつ)勤皇隊(きんのうたい)」に動員され、激しい地上戦・鉄の暴風の中に投げこまれました。九死に一生を得ますが125人の仲間のうち88人が戦死し、生存は大田さんを含めて37人だけでした。
大東学園の沖縄修学旅行の夜の講演会にも何回か来ていただき鉄血勤皇隊での体験をお話ししていただきました。
その大田昌秀さんですが6月12日午前11時50分、呼吸不全・肺炎のため、那覇市内の病院で亡くなられたという訃報が届きました。92歳だったそうです。

大田さんは、「平和の礎」をはじめとした沖縄からの平和運動をたたえられ、今年度のノーベル平和賞候補の一人にもなっているということです。ご冥福を祈りたいと思います。

2017.7.20 09:18 on 校長通信

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