校長通信

大東学園高等学校 > 校長通信 > 2018.1.9 3学期始業式

2018.1.9 3学期始業式

おはようございます。新しい1年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。

いろいろ盛りだくさんだった2学期も終わりが見えてきた12月の初めのことでした。お休みの先生の代わりに久しぶりに「2階の鍵閉め当番」をしました。授業が終わる時間が近づいて、鍵を開けるために2階へ行って、2Fの生徒たちが音楽室から帰ってくるのを待つ間、ふと目に入ったのが2EとFの間の壁にはりついている「石敢當(いしがんとう)」…。みなさんも「これ、なんだろう?」って思ったことのある人もいると思います。「あぁ~まだくっついているんだ…」いつも見ていたはずなのに、なんか、あらためて感じるものがありました。「あっちのもあるかな…?」ありました、2Hと2Iの間のも…。

「石敢當」とは沖縄でよく見かける「魔除け」です。沖縄の言い伝えでは魔物「マジムン」は直進する性質を持つため、丁字路や三叉路などの突き当たりにぶつかってくると信じられています。そのため、丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物は石敢當に当たると砕け散るとされています。

今から21年前、1997年、その年から始まる2年生の総合科目「平和」のスタート準備で、この「石敢當」を2階のEF組とHI組の丁字路部分にボンドで私自身が貼りつけたことを思い出しました。(みんなが生まれる前から貼りついているんです。)

その何年か前から、2年生の総合科目を「平和」とし、沖縄を学んで現地フィールドワークとするため沖縄修学旅行を準備していた頃、沖縄でたくさんの方からお話を聞き、思いを託されました。今でも修学旅行の夜の講演で対馬丸の遭難体験と沖縄戦の体験を話してくださる平良啓子さんや、読谷村の民泊でお世話になる家庭の一つ、知花昌一さんもその頃からお世話になっている方々です。その中のお一人で、当時沖縄で高校の先生をされていた大西先生からこんなアドバイスをいただきました…「東京の高校生が沖縄を勉強して、沖縄に来てくれることは大歓迎です。ただ、沖縄戦と基地問題だけで来てほしくない。沖縄には素晴らしい自然と独特の文化があります。ぜひ、沖縄のそんな良いところも丸ごと学んで、沖縄を好きになって帰ってほしいんです。また行きたいと思ってほしいんです。」とそんな話でした。

私たちは2年生の総合科目「平和」では沖縄戦や基地問題だけでなく自然や文化も取り入れることとし、まずは自分たちで何度も沖縄に足を運び、自然を感じ文化を楽しみました。現在2年生の体育で取り入れられている「エイサー」を練習したり、今も4月の「平和」のオリエンテーションで先生たちが演じている演劇(最近は朗読劇になっています)の練習をしたり、準備をしていました。そんな中で「2年生のフロアにも、何か沖縄の文化を感じるものを…」と貼りつけたのが、はじめに紹介した「石敢當」だったわけです。

2年生・3年生のみなさんは沖縄修学旅行で「沖縄が好きになりましたか?」「また行きたいと思いましたか?」みなさんの修学旅行後の感想をみると、沖縄好きになって、また行きたいと思った人がたくさんいることがわかります。沖縄戦や基地問題で「平和」についていろいろ考えます。さまざまな考え方があっていいのだけれど、沖縄が好きになって、また行きたいと思って考えるときには、他人事ではなく、少しだけでも「自分ごと」として考えられるのではないでしょうか。「平和」のことは他人事で考えていいことではなく、自分たちのこととして考えなくてはいけないことです。大西先生はこんなことを言っていたのだな、とあらためて思います。現在の修学旅行で実施している読谷村の民泊も、沖縄での学びを他人事ではなく自分ごととするのに大きな役割をはたしているんだな、と思います。2年生・3年生のみなさん、どう思いましたか。1年生はこの4月からの総合科目「平和」を楽しみにしてください。

さて、3学期、1年間のまとめの時期です。学習の面では進級・卒業というだけでなく、その後も視野に入れて自分を準備していくことが大切です。行事では「3年生送別会」や「卒業式」、それぞれの学年ごとに「まとめ」としての意味があります。終わっていくということだけでなく、次への準備としての取り組みを大切にしてください。楽しみにしています。

2018.1.10 09:06 on 校長通信

MENU

MENU

  • サイトポリシー
  • 個人情報保護
  • サイトマップ
  • お知らせ
  • アクセスマップ
  • お問い合せ
  • 資料請求
  • 校内連絡
  • 緊急連絡