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2020.5.11 ~入学式にかえて~

新入生・保護者のみなさまへ  ~ 入学式にかえて ~

あらためまして、新入生のみなさん、保護者のみなさん、大東学園へのご入学を心より歓迎いたします。大東学園を選んで受験され、入学されたことを大変うれしく思います。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校要請に基づき4月9日に予定しておりました入学式を延期しました。緊急事態宣言終了予定の5月連休明けには、なんとしてでも入学式を実施したい…新入生、保護者のみなさん、在校生、教職員と大東学園の誇る「三者での学校づくり」にふさわしく共に入学を祝いたい、と考えていました。しかし、ここへきて5月末までの休校措置の延長となり、生徒やご家族のみなさん、ひいては社会全体の健康と安全を優先し、入学式はとり行わないことを判断いたしました。どうかご理解いただきたいと思います。
 本来であれば入学式の場で新入生、保護者の皆様に直接お話したかったことをここに記しておきたいと思います。

 さて、みなさんは大東学園をどこで知っていただけましたか?私たちは決して有名私立ではありません。どこで知っていただいたのでしょうか。どのようなご縁があって入学を迎えられたのでしょうか。中学校の先生から紹介していただいて…受験情報誌で調べて…大東学園のHPを見て…などなど、それまで大東学園のことを知りませんでしたという人も多いと思います。そして、みなさんのほとんどが「学校説明会」に来ていただき、私からもいろいろとお話をさせて頂きました。在校生が学校生活のことを紹介したり、校内をご案内したり、みなさんの質問にも答えてくれたはずです。個別相談では大東の先生たちがみなさんの不安や質問にていねいに答えてくれたのではないでしょうか。夏の「大東セミナー」では在校生の保護者のみなさんが中学生の保護者のみなさんの悩みや質問に率直にお答えする機会もあったようです。そのような中で大東学園を気に入っていただけたのだろうと思います。そうであれば、それは私たちにとって大変うれしいことです。それは大東学園が生徒・保護者・教職員の「三者でつくる学校」であり、新入生や保護者のみなさんを新しい仲間として大切に受け入れたいという思いそのものだからです。そこを気に入っていただいたのなら間違いない、と思うからです。受験の形態はいろいろ、単願、併願…結果もいろいろだったと思いますが、でも、どこかで大東学園の良さに気付いていただいて、入学されたこと、とてもうれしく思います。例年とは違う特別なスタートになりますが、この先3年間みなさんと共に大切にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

みなさんの入学に際し、あらためて大東学園の教育目標「人間の尊厳を大切にする」とはどういとか、もう一度お話ししたいと思います。一言では説明しにくいことですが、大東の授業や取り組みを例としてお話ししたいと思います。
たとえば1年生では「性と生」という総合科目を学びます。性を「命」や「心」とつながったもの、科学的に、そして人権を切り口に考えます。試験はありません。成績も10段階でなく「認定」とつけます…なぜでしょう?それは一つの決まった正解のないことが大きなテーマになっているからです。たとえば「性別」について…辞書で調べると「男」「女」の別…となっています。しかし、大東学園の「性と生」の授業では「体の性」と「心の性」その他様々な「性」のあり方があることを学んで、考えます。最近では「え~っ!」と思う人は少ないでしょう。知識として「知ってる、知ってる」と思う人…あるいは「わかるな~」と共感できる人…いろいろな意見、考え、立場の人がいるテーマです。同じように2年生では「平和」をテーマに、3年生では「人権」をテーマに学び考えます。それぞれにいろいろな意見、考え、立場の人がいるテーマです。自分とは違う考えを知り、自分の考えが変わる、自分の考えが深まる、あるいは人との折り合いをつけるために調整する…正解を求めるだけではなく、いろいろな意見・考え・立場を知り、自分自身で考えることを大切にします。
大東学園では自分以外の人の考えや立場も理解して、尊重すること、自分も他者も大切にする中で学んでいくことが「人間の尊厳を大切にする」ことにつながる学びだと考えています。

もう一つ、大東学園の「三者協議会」についてお話します。生徒・保護者・教職員の三者が対等な立場で学校の様々なことについて協議し、決めていく仕組みです。例えば身だしなみ規定のツーブロックのこと。また、授業中に学習のために携帯機器を利用すること…など、いろいろなことを協議しています。生徒、保護者、先生たち、それぞれ立場が違えば違う意見が出て当然です。一つの到達点を目指し、成果を得るには、話し合いの中で「お互い」の理解を深め、尊重する関係づくりをすすめることが必要です。自分の考えが深まったり、変わったり、相手にゆずったり、調整しながら自分も他者も大切にする関係をつくること、これが「人間の尊厳を大切にする」ことにつながっていくと考えています。
このような学習や取り組みで私たち教職員は「人間の尊厳を大切にする」学校づくり・教育づくりをすすめています。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人と人との距離を取ること=ソーシャルディスタンスが大切とされています。自分と家族、社会全体の健康と安全を守るためなら仕方がありません。早くこの事態が収束し、人と人がつながりあえる社会にもどり、学校再開できる日をのぞみましょう。そして、みなさんと、これから3年間、自分以外の多くの人とつながり、尊重し合って。話し合って、聞きあって…お互いに影響し合える関係の中で学んでいきましょう…大東学園の大切にしている「人間の尊厳を大切にする」学びを積み重ねて、体験して、成長してほしいと思っています。早くみなさんにお会いできる日を楽しみにしています。

2020.5.11 12:08 on 校長通信

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